スポーツによる障害

スポーツによる障害

スポーツの種目に特有のケガってあります。同じ動作を何度も繰り返すことでその部分に疲労や炎症が起こるからです。
ほとんどの場合 ”使いすぎ“ によるもので、安静にしていれば症状も治まるのですが、それが成長期(小学高学年~高1くらい)と重なると厄介で、中々痛みがとれずに悩んでいるお子さん達も多いと思います。


kz0010005113m.jpg何故かと言うと、関節には骨端軟骨といわれる未だ成長途中の軟骨が残っていて、この部分はとてもデリケートな部分で、この時期に無理して使うと関節の骨が正常に発育しなくなったり、関節に障害を来たす事もあるからです。


また骨の成長に、骨端部にくっつく腱の成長が追いつかず、そのギャップで付着部に炎症が起きます。
特に注意の必要なケースもあり、治るのに長期を要したり、最悪の場合そのスポーツを断念せざる終えないこともあります。
そんな不幸な結果にならないように早めの安静・受診を勧めます。そしてその対処や予防法をアドバイスします。

当院で扱う症例

成長痛や使い過ぎ症候群(代表的な疾患)

  • 膝・・・オスグッド病、ジャンパー膝、ランナー膝(腸脛靭帯炎・が足炎)
  • 脛・・・シンスプリント・疲労骨折
  • 肘・肩・・・野球肘・テニス肘・投球肩・水泳肩
  • 足部・・・踵骨骨端炎・アキレス腱炎・種子骨炎・アーチ痛
  • 腰部・・・筋膜性腰痛・腰椎分離症

怪我はハプニングで防ぎようがないですが使い過ぎによるスポーツ障害は気をつければ防ぐことが可能です。
適切なウオームアップやクールダウン、筋トレやストレッチを指導します。昨今の少子化で無理させざる負えないチーム事情もあるでしょうが、どうか指導者並びにご父兄の皆さん、余り熱くならずに長い目で見てあげて成長期だからこそ無理させないで下さい。


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